本質感

世の中の出来事や日常をモチーフに、「セカイの本質」を考えみつける思考ブログ。物語とユーモアをまじえ、「あらたな視点」をあなたに

外国人は感情的だというけど、日本人も感情的

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

ある青年のお話。
彼の生まれた国は、とても貧しい国。
道路はぜんぜん整備されていないし、アバラ小屋みたいな家もたくさんあるし、収入もとても低いし、先進国では治るような病気も簡単には治せない。
そんな中、彼は勉強をがんばり、ある先進国に留学することになった。
青年は母に誓う「僕はたくさん学び、帰ってきてこの村を絶対に幸せな村にするよ!
そして青年と母は抱き合う。
彼は何をえて国へ帰ってくるのでしょうね。きっと素晴らしいものよね。

とらわれ何かに変わる視点蝶

こんにちは、視点蝶です。

最近はよく泣いているわ。
素敵なお話や、素敵でないお話に泣いている。
若いころはお話で泣くなんてなかったのに。
「年をとって涙もろくなる」っていいますしね。
でもまだ若いですよ。若くないということで泣いたりしてないわ。

そんなわけで、今回は「普通」のお話。
ごく当たり前の。

日本人は理性的にみえる

日本人からすると、外国人は感情的にみえるわ。
よく怒りのデモを起こしたり、怒りの革命おこしたり、自分の思ったことを強く自己主張しあってぶつかるし、感情に流されるまま多数決したり、災害おきたら略奪行為したり。
とにかく喜怒哀楽が激しく、理性で考えてないようにみえたりするわよね。

逆に日本人は理性的にみえる。
外国人みたく感情爆発させデモをしたり、革命したりなんてしないし、自分の思ったことをどんどん相手にぶつけ議論したりしないし、災害が起きても略奪行為そんなにしない。

日本人は外国人の感情的な行動にビックリするし、外国人は感情をはきださない日本人の冷静さ、大人しさにビックリする。
日本人はなんて素晴らしいのかしら!

本当にそうかしら?
いいえ、外国人は感情的というけど、日本人もだいぶ感情的よ!

「感情」と「感情的」

前提として、「感情」と「感情的」についての話。

感情」といっても喜怒哀楽の4つしかないわけでない。
人は1日のうちにたくさんの感情をだすわ。

寝起きが悪くてイラッとしたり、歯を磨いてスッキリして気分よかったり、食事食べて満足したり、母親に小言いわれイラッとしたり、外でると快晴で気分よかったり、登校中に新しいお店発見しウキウキしたり、片思いの彼女を見てドキドキしたりと。

特別に強く感情を出している時に、感情が出ているようにみえるけど、人は1日のうちにめまぐるしく感情をだしている。
感情には、いろいろな感情があるのよね。

感情的」を辞書でみると「理性を失いすぐ感情に走るさま」とあるわ。
「理性で考えることはせず、感情で行動する」ともいえるかしら。

日本人は「普通」を求められている

日本は「和を重んじる文化」といわれるわ。
和を重んじるということは、皆が同じように「普通」でないといけない。
個性を捨て、みなに合わせないといけない。
もし誰かが他の人と違うことをすると、すぐ断罪されるし、出る杭は打たれる。
そうなると孤立することとなり、孤独となる。
日本人はそういうことに対し厳格。

そして、日本人は常に「普通でなくなる」ことに「不安」や「恐怖」という感情を抱いて生きているといえるわ。

普通でなくなると、周りから見放されるし、ここで生きていけなくなるぐらいに考えてる。
それはとても、強い、強い感情。
外国でもそういうのは多少あるけど、日本人にはその思いが異常に強いと思うの。

「普通でなくなる」という「不安」から感情的になる

感情が強くなればなるほど、どうなるかしら?
そう、感情が強くなれば、人は理性を忘れ感情的になるわ

日本人は、多数決の意見や、常識と思われる意見、強い人間の意見にのりやすい。
それは別に、理性で考えて出した答えではない。
ただ単に「普通ではない」ということが不安なので、恐れているので、感情的にそうしているだけ。
まるで自分は考えたかのように、言い訳のようにそれっぽく理屈で説明するかもしれないけど、結局のところは感情的なものが多いのよね。

日本人が「オレオレ詐欺」に引っかかりやすいのもそう。
息子が会社の金をなくした。息子が人の奥さんに手を出した。
親は息子が「普通でなくなる」ことをすごく恐れ、考えもせずに言われたとおりにお金で解決しようと、あっさりお金を出してしまう。
親は子供が「普通に幸せ」であることを求めるものですしね。

日本の「自殺率」が多いのもそうかしら。
なんらかのキッカケで自分が「普通でなくなる」。
自分が今まで普通だと思っていたのが、なんらかのことで普通でなくなる。
または普通に生きようと頑張ってきたが、なぜか普通に生きることができない。
不安が、恐怖が強く深くたまり、理性で考えることはできず、自殺に走りやすくなるわね。
日本が異常に自殺率が多いのは、そういうことが強く影響していると思うの。

まとめ

そういうわけで、日本人は感情的だと思うわ。

外国人は、いろいろな感情から感情的になりやすい。
しかし日本人は、いろいろな感情でなく「不安」(また恐怖)という感情から、感情的になりやすい。

普通をもとめられる状況から、不安が強くなり、不安から感情的に考え行動する。
外国人のように感情的にみえないのは「不安」以外の他の感情は、「不安」によっておさえこまれてるだけの話よね。
人前で怒ったり泣いたり、思いを自己主張をするのは日本人にとって恥で、普通ではないから。
だから、外国人のように感情的でないからといって、日本人は感情的ではないと勘違いしないでほしいわ。

最近、貧しい国から日本にやってきた留学生の話が話題になったわね。
日本は素晴らしい国だと思ってやってきて暮らしてみたら、日本人はぜんぜん幸せそうに見えない。まだ貧しいけど、幸せな顔をしている自分の国のほうが、幸せそうに思うと。

彼が見たのは「普通」という不安に耐えられなくなってきた、日本人の顔なのかもしれないわね。