本質感

世の中の出来事や日常をモチーフに、「セカイの本質」を考えみつける思考ブログ。物語とユーモアをまじえ、「あらたな視点」をあなたに

2016年の不倫騒動は「東日本大震災」の影響だった

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今週のお題「2016上半期」

ある女性の話。
彼女は夜中にムクリと起き、目の焦点があわない様子でフラフラと台所へ向かった。
冷蔵庫の前にきた彼女は、ゆっくりとドアを開ける。
すると、中には男がいたのです。
なんてブラックジョークなのかしら。

 眠りながら食べる視点蝶

こんにちは、視点蝶です。

2016年もあっという間に半分。
あっという間に一日がたち、あっという間に一週間がたち、あっという間に一ヶ月。
気づいたらそういうことってあるわよね。

変わるのは時間だけじゃないけど。
人の心もあっという間に変わってしまったり。
ああ、変わってしまったのはあの娘なのか、あの男なのか、それとも別の誰かか、それとも他の何かなのか。
時間も人も、あっという間ね。

そんなわけで今回は「思い」のお話。

2016年の怒涛の不倫騒動

2016年がはじまり、ニュースでは怒涛のようにあちこちで有名人の不倫がとりあげられ、そのせいか異常に不倫が多い年だと感じるわね。

まるで1週間に1回は不倫騒動が起きているような印象を受ける。
実際の統計の数値としては、今年は本当に不倫が多いのかはしらないけれど。
まあ、統計なんてどうでもいいのだけど。

そこで今回はわたしは一つの仮説をたてた。
2016年の不倫騒動は東日本大震災の影響だった」と。

東日本大震災による「家族の大切さ」

物事には白があれば黒がある。つまり逆。
逆を考えると「家族の大切さ」ということになる。
それを強く感じた年といえば「3.11の東日本大震災の後」でしょうね。

大震災によって人々は大きなショックを受けた。
当たり前の日常が当たり前でないことに気づき、世界はあっさり変わってしまうあやうさを思い出した。死は常に目の前にあり、人は生きてることの大切さに気づく。
また、当たり前にいた家族や友人、仲間、近所の人などの人の大切さを強く感じたわ。

そして震災後には「家族は大切だ!」という流れが生まれ、結婚する人が増えた。
実際に芸能界でも、けっこう結婚ラッシュが続いたように思う。
怒涛のように。

思いは薄らいでいく

そこで、わたしは思うの。

震災の後に「家族は大切だ!」という思いが強くなった。
それは強い強い思い。
突然の出来事によって生まれた、強い思い。

でも、それは長続きしない。
時間がたつにつれその強い思いはじょじょに薄れていく。
数年もたつと大きく薄れる。

じょじょに積み重ねていった思いなら、それはずっと続くこともあるけど、外的要因で突然わいた強い思いというのは、長続きすることはないでしょうね。

強い思いというのは「重い」。
人は短い期間なら重さに耐えられるかもしれないが、長くは耐えられない。
それが良いものであれ、悪いものであれ。
それはまるで、震災時にいわれたように「がんばろう。がんばろう」と強く思えば思うほど、辛くなっていくように。

そして普通の人はその思いに、重さに耐えられなくなり、その強い思いが次第に薄れていく。
もちろんその強い思いに耐えられる人も中にはいるけど、そうめったにいないレアケース。

そこをふまえ、主に3つのケースの不倫がうまれたと考える。

(ケース1)ただ勢いにのってしまっただけの結婚による不倫

震災後に結婚した人は、「家族の大切さ」の勢いにのってしまった人が結構いる。

「家族の大切さ」が結婚の大切さを感じさせ、より結婚をうながされた。
「結婚は勢い」ともいうから、それが悪いとも良いともいわないけれども。

震災後に結婚した人は、その「家族の大切さ」をかかえ結婚する。
しかし時間がたつにつれ、その強い思いがどこか薄れていく。

そこである日、ふと思う。
結婚した当初は彼女に対してこんなにも思いがあふれていたのに、なんでこんなにも気持ちが冷めているのだろう」と。
で、不倫に走る。思いを求めて。

普通の結婚だと、悩みぬいてなんらかの自分の気持ちとの折り合いをつけて結婚すると思うが、外的要因の「家族の大切さ」の勢いにのせられた人は、どこか心の折り合いが弱いと思うわ。

だから震災後の「家族の大切さ」の思いが薄れた時に、相手に対する思いがどこか抜けていて、思いが冷め、別の相手に思いを求め不倫と走ってしまう。

(ケース2)不倫体質の人の我慢の限界による不倫

元々不倫体質の人による不倫もあるでしょうね。

そういう人は、震災後に「家族は大切」というまわりの空気で不倫を我慢する。
しかし時がたつにつれ、その欲望はたまっていく。

欲望の風船が、プクーとふくらんでいく。
時がたつにつれ、どんどんふくらむ。どんどんどんどん。
そしてついに我慢は限界にきて、破裂する。

逆に我慢してたせいでたまっていた欲望がどっとあふれて、より強く不倫を求める。
そして不倫に走る。

このケースで問題なのは、「強い不倫体質の人」でなく「やや不倫体質の人」かも。
普通の状況だったらとどまるが、不倫に走ってしまう。

(ケース3)真面目な人の思いのリバウンドによる不倫

一番怖いのは「真面目な人」のケースだわ。

真面目な人は、震災後の「家族は大切!」という思いを、重く重く重く受け止める。
それはじょじょに、ものすごい重圧になっていく。
知らず知らず無意識に「家族は大切だ!家族は大切だ!」と念仏のようにとなえ、強く強く思うことでしょうね。

すると何が起きるのか。
その思いとは裏腹に、逆の行動をとってしまう。
強く不倫を求め、不倫に走る。
思いのリバウンド

自分のどこからか、怒涛のように湧きあがる思いに動かされてしまう。
家族の大切さを強く思っているはずなのに、強く心に刻んだはずなのに、なぜか不倫をしてしまう。
家族を傷つけることはわかっているのに、なぜかやめられない。
理屈ではわかっているのに、辞められない、止められない。
あの真面目な人が。

そう、まるでダイエットのように。
強い思いで痩せようと真面目にがんばりすぎ、リバウンドして前より逆に食べてしまうように。

真面目な人だと思っていた人が急にそういうことするので、周りがビックリするケースでしょうね。
そして怖いのは、本人も何が起きたのがよくわかってないこと。

まとめ

このことから東日本大震災後の「家族は大切!」という強い思いが今回の2016年の怒涛の不倫騒動を生み出したと、わたしは考える。

3つのケースを簡単にまとめてみると。

(1)きちんと気持ちに折り合いつけずに、震災後の「家族は大切」という勢いに
のって結婚した人は、気持ちが冷めるのも早く、不倫する

(2)元々不倫体質の人が、震災後は「家族は大切」という勢いで不倫を我慢していたが、我慢してたせいで逆にたまっていた欲望がどっとあふれて、不倫にいきやすくなり、不倫する

(3)真面目な人が震災後の「家族は大切」と強く思いすぎ、逆にリバンドして、不倫する

3つのケースのどれかに当てはまるというわけでなく、いくつかのケースが混ざる場合もあるでしょうね。いろんな割合で。

なぜ2016年という時だったのかというと、2011年の震災後に3年がたち「家族は大切」という思いがだいぶ薄れてくる。
2014年に軽い不倫めいたことがはじまり、2015年で本格的な不倫が起き、2016年にそれらが発覚してしまうという流れと想像する。

まあ、統計的な事実を無視したイメージで語っているだけなのだけれど。
もちろん、そんな話とは関係なく、ただ単純に「常に不倫にだらしない人だった」という場合もあるでしょうね。

震災後に「家族は大切!」ということを強く思い起こさせてくれたことは、大切なことだったと思う。
わたしたちは大切なことを思い出したし、そのことによってより幸せになった人もたくさんいる。
ただ強い思いというのは、よい流れを生み出すこともあれば、悪い流れも生み出すことがある。
いくらよいことでも強い思いに、重さに耐えられない人もいる。

人はそんなにも強くないのだから。

(おまけ)東日本大震災について

今回の「思いの強さ」の話は「不倫」だけに限ったことでなく、「震災そのもの」についてもいえると思うわ。

震災の出来事について始めわたしたちは強く考えていたけど、その現実をずっと考えるのは辛く、重く、耐えられなくなり、考えるのを辞めていっている。

こういうことに対してどう思えばいいかと考えると、「ほどほど」に思えばいいのかな。
ほどほどというとテキトーみたいに聞こえるけど、程よい加減で。
弱すぎず、強すぎず、感情的になりすぎず、無関心になりすぎず。

やはりみんながみんな、そんなに強い思いに耐えられるわけじゃないと思う。
真面目に強く思えば思うほど、その重さに耐えられなくなり、よくないことが起こる。
かといって、まったく考えないのもマズイけどね。

強い出来事だからこそ「ほどほど」に。