あるメンタリストの話。
彼は人の心を操る有名なメンタリスト。
今回の舞台として、彼は車のディーラーにやって来た。
そこで従業員の1人に「何か、好きな色を思い浮かべてごらん」という。
そして彼は「黄色」を思い浮かべ、それを彼に見せずに紙に書く。
「さて、君の思い浮かべた色は…」
この結果はわかりますよね?
こんにちは、視点蝶です。
明日は東京都知事選挙ね。
わたしは東京都民でないから関係ないけど、盛り上がってるわね。
そこで今回は選挙の結果がどうなるのか「魔法」で考えてみようと思うわ。
「えっ、なに魔法って?」って思いましたよね。
魔法は、魔法ですよ。
そんなわけで、もちろん今回は「魔法」の話。
数で考える
まず簡単に「数」で考えてみるわ。
候補者はたくさんいるけど、ほぼ3人の状態。
「小池百合子」「増田寛也」「鳥越俊太郎」の3人。
普通に考えると、自民党票が多く強いのだけど、今回は自民党から2人が出たので票が割れるわよね。
すると、いつもより野党統一候補が有利となる。
通常時は自民党票が10、野党票が5と仮定する。
2人で割れて5と5。それに対し野党が5。みんな5ずつに。
みんな5なので、誰が勝つかはちょっとした状況により変わってくるわ。
イメージで考える
次に「イメージ」で考えてみるわね。
小池氏は自身のイメージ戦略はうまくいっている。
伝え方がうまく、いろんな状況をうまく利用し、ビシっ!と決まっている。
しかし、やや作為的なイメージがないとはいえない。
増田氏は、やはり地味で認知度が弱い。
しかしイメージは弱いけど、堅実なイメージは強い。
また不正が続いた流れからは、やや得な堅実なイメージだけど、自民党の応援を受けているのが逆にマイナスイメージな部分も。
鳥越氏は、有名人としてのイメージはよいのだけど、選挙のイメージはあまりよくない。
公約が漠然としていてイメージが弱い。前とは違う公約いったり、次々公約が出てきて、テーマがぼやけて何をしたいのかよくわからなくなっている。
またネット上では、いろいろな発言に対し突っこまれてて、ここでもイメージが悪い方向へ。
そういうわけでイメージ的には、小池氏、増田氏、鳥越氏の順ね。
魔法で考える
で、今回のメインの話。「魔法」で考えるわ。
ここまで考えると小池氏が有利で、鳥越氏が不利。
でも先にのべたイメージの話は、本当はどうでもよかったりするのよね。
どっちが有利か不利かなんて、魔法の前ではあまり関係ないわ。
逆に鳥越氏が有利で、小池氏が不利という前提でもいい。
で、魔法は何かというと「アメリカ大統領選挙」よ。
だいぶ前から続いてて、ちょうど最近はアメリカ大統領の「党大会」が盛り上がっていたわ。まるで映画のワンシーンのような感じで、感動的に。
ニュースでもバンバン流れているし、東京都知事選の後にアメリカ大統領についてのニュースが流れたりもしてた。
そのせいで、どうも「クリントン候補」と、小池氏の印象がかぶってくるわ。
「初の女性大統領」と「初の東京都知事」という点もあるし、強い女性、したたかな女性、強い対決姿勢など、そういった点でかぶっている。
別に本当に2人が似てるわけじゃなく、たまたま放送している時期がかぶっただけ。
たぶん視聴者はそれほど似てるとかは、意識はしてないと思うけど。
でも「無意識では意識してる」と思うわ。
そういう意味でかぶらせてみると、なぜか鳥越氏が「トランプ候補」にみえてくるから不思議よね。
下品な発言はしてないけれど、過激な発言してるし。「憲法改正反対」とか「原発停止」は、過激な発言といえばそういえるし。
あとは、あまり理屈というより感情的な言い回しとか。けっこう有権者に対し、うまい公約をいってしまうところとか。
顔はぜんぜん似てないけど、目が細く、白髪という部分的なところがトランプ候補を思わせてしまう。目を細めてボヤーとみると似てくる?
意識して思ってはいないけど、無意識で思っている。
増田氏は、「サンダース候補」といえるわ。
メガネをかけているところだけは似てる。また同じ党(同じ自民党)で戦ったという点も同じ。だいぶ強引だけどね。
こういう無意識というのは、もちろん強く意識に影響する。
日本人はトランプ候補みたいな人は、あまり好きではないし。
どっちかというと、クリントン候補のほうを選ぶわね。
するとどうなるかというと、知らず知らずのうちに小池氏をクリントン候補とみて、鳥越氏をトランプ候補とみて、小池さんに投票してしまうと思う。(サンダース候補である増田氏は、もう負けたと思い込まれる)
また他の魔法では、最近イギリスでは「テリーザ・メイ新党首」が誕生したわ。
女性首相は英国史上2人目。ここでも強く「女性のリーダー」と無意識に思わせる。
また男共はEU離脱の後始末するの嫌がって、女性に丸投げ。ダメな男性に変わって女性が。
それを東京都知事の「政治と金」の問題を思い起こさせ、「やっぱり男は政治と金でだらしないし頼りにならない。やっぱり女性よ!」と無意識で思っても不思議はないわね。
さらに他の細かい魔法でいうと、政府は「女性の活躍する政策を強くアピール」してたり、「待機児童問題」といった「女性」が強くかかわる問題が大きく取り上げられていたりする。
そういうのも無意識に影響してくると思うわ。
さらに最近、石原元都知事の下品な発言も魔法になってしまったわね。
不味いことに彼がトランプ候補とかぶってしまう。「日本のトランプ」と言われてもおかしくない人だし。そのせいで、より小池氏がクリントン候補であるかのような印象を強くしてしまったわ。
しかも「厚化粧」発言なんて、普通に「女性」全体の反感をかったでしょうね。
無意識は小池氏を大きく押している。
そういうわけで、魔法で考えると小池氏が東京都知事になるという結果に。
小池氏はすごく運がいいわ。
まとめ
こんな感じで魔法で考えてみた。
つまり魔法とは「無意識による意識操作」の話なんだけれど。
無意識によって意識が強く影響されるってことがありますからね。
しかし、もし無意識が強く影響しているのなら、本当に有権者は考えて投票していることになるのかしら?ただ「魔法」に操られているだけではないのかしら。
人の選択とはなんなのかしらね。
ちなみに始めのメンタリストの話の「色を当てたトリック」は何か気になるわよね。
実は質問をする少し前に、従業員の近くを目立つ「黄色い車」が通ったせいで、彼の無意識にその車の印象がのこり、彼は黄色を思い浮かべたんですって。
もちろんその車を運転していた人は、メンタリストのスタッフよ。
というふうに解説をしていたけれど、本当のところはどうなのかしらね。
この記事みた有権者は、何か無意識に影響されるのかしら?
いえいえ、そんなわけないわ。
こんな政策内容を無視した、魔法なんて戯れ言に影響されるわけがないわ。
優秀である東京都民の方は、政策や人柄をきちっと考えて選ぶはずよ。
有権者の方は、明日がんばってくださいね。