本質感

世の中の出来事や日常をモチーフに、「セカイの本質」を考えみつける思考ブログ。物語とユーモアをまじえ、「あらたな視点」をあなたに

生きたるためには「武器」をもってないといけない

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ある勇者の話。
勇者である彼は「伝説の剣」を手にいれるためにこの城にやってきた。
伝説の剣は、台座に刺さった剣を抜いた者が手に入れられる。
彼は剣をにぎり、一気に引き抜く。
…しかし、剣はビクともしなかった。
彼が後ろをみると、たくさんの勇者が自分の順番を待っていた。
彼はボー然としながら、フラフラと列の最後尾へと再び並ぶ。
しつこいわよ!

伝説の武器を守る視点蝶

こんにちは、視点蝶です。

人生は「戦い」ともいうわね。
戦って、戦って、戦う。そんな毎日。
でも動物の中には、逃げて、逃げて、逃げて、生き残る。
そういう毎日を歩んでいる動物もいるわ。
どっちが正しいのかしらね?

そんなわけで、今回は「戦い」のお話。

マナーは生きるうえで武器となる

以前に『ホンマでっか!?TV』の心理学の植木先生が「マナーは生きるうえで武器となる」というような発言をしていた。
なんのお題の時に出た発言かは忘れたが、その言葉だけは覚えている。

たしかに、マナーがある人とない人とでは、生きやすさは違うわ。
マナーがあれば、コミュニケーションが円滑になるし、相手に誠意を伝えやすい。
友人関係や、家族関係やシゴトの上下関係などがうまくいき、そこそこ世間をわっていける。マナーがある人に対しては変な警戒心をいただかずに、安心感をもって接することができる。
必ずしもそれで人生全部うまくいくわけでもないけど、余計な衝突を避けることができ、だいぶ生きやすくなるわね。

しかし、ない人はどうかしら。
相手に知らず知らずのうちに失礼な行動をとってしまうし、自己中心的な印象を与え、嫌われることすらある。余計な衝突も増える。
それで時には人間関係をなくすし、時にはシゴトもなくす。なくさないまでも、苦しい状態におちいることもあるわ。
なくても生きてはいけるけど、ないと生きやすいとはいえない。

そういうわけで、たしかにマナーは生きるために武器として役立つわね。

いろいろな武器がある

生きるうえでの武器として考えてみると、世の中には他にもいろいろあるわ。

容姿
単純に「カッコいい」「可愛い」「美人」といったものも武器となる。
人に好かれやすくなるし、よい待遇にも恵まれ、だいぶ生きやすくなる。
容姿で決まることなんてたくさんあるし。
容姿と少し違うが「声」もそう。同じ容姿でも、声によってだいぶ印象が違う。

頭がいい
勉強が得意だと、よい学校、よい会社をゲットしやすくなる。
今だによい学校にいくのは、人生の勝ち組のようですし。
また論理的に考えるのが得意だと、シゴトでもうまくいく。

家が金持ち
家の収入によって、よい学校、よい会社に入れるか差が生まるというし。
さらにお金の余裕は、気持ちの余裕も生むし。
余裕があれば、変に卑屈にもならないし、気楽にいろんなことに挑戦できる。
シゴトは親の紹介とかあるかもしれないし、最悪働かなくても生活できるし。

性格がいい
これはだいぶ人生にとってメリットが大きい。
性格がいいとみんなに好かれるし、人が自然とよってくる人間にうまくいかない人生はなかなかない。
ちなみに「人が良い」とはまた別ね。

よいしょが得意
上司や先輩をおだてることができれば、たいていシゴトはうまくいく。能力がよほどひどくなければね。褒められて嬉しくない人なんていないし。
似たようなものとして「誰についていけばいいのかを見抜く目がある」というのも武器ね。自分は別に1番でなくてもいい。とにかく自分が得する人についていく。そういうのでもうまくいく。

他には、
「友達がたくさんいる」「気配り上手」「品がある」「自分の役割を察知できる」「自分が不快になることを察知し近づかない」「相手に甘えるのが得意」「弱みをみせることができる」「料理が得意」「自分のプライドを捨てることができる」「相手の弱みをみつけるのが得意」などなど。

こんなふうにいろんな武器があるわ。
けっこう広く使える武器もあれば、部分的に使える武器もある。
そんなふうにいろんな武器を駆使し、人は生きているのね。

必要にせまられて武器をもつこともある

武器といっても、なかには必要にせまられて武器をもつこともあるわ。

ある女性は、小さい頃から引っ越しが多いので、昔からの友達がいない。
しかも彼女は可愛かったので、男子には人気があり、女子に反感をかいやすかった。
そのせいで人から嫌われるのを極端に怖くなり、「八方美人」という武器を身につけてしまった。
いつも誰に対しても明るく楽しく振る舞う。

ある女性の両親は、子供につらくあたっていた。
そのせいでその女性は、いつも両親の顔色をうかがうようになった。
また他人の顔色もうかがうようになった。
そうすることで「人が何を考えているのか読む力」という武器を手にいれた。

そんなふうに悪い状況から生きるために、しかたなく武器を手に入れる人もいるのよね。

武器があればいいわけでもない

もちろん、武器があればいいというわけでもないわ。
状況によりうまく機能しない武器もある。
また応用のきかない1つだけの武器に頼るのも考えものね。

人より足が速い」武器をもっていても、若い頃は武器になっても、オリンピックとか出れるほどの足でもなければ、大人になればたいして役に立たない。
「だから何?」となってしまう。

真面目」という武器は、日本人は得意。
真面目な人の印象はよいけど、生きるための武器としてはどうなのかな?
日本は真面目な人間が多いほうなので、逆に「それができて当たり前」みたいな空気があるわ。
「普通の人」という印象をもたれる場合もあるし、真面目でつまらないという場合も。
また真面目にやりすぎることで、苦しい状況におちいることもあるので、真面目という武器だけに頼るのは疑問ね。
(まあ、海外にいくと好評だけど)

先の話の「八方美人」もそういうところがあるわ。
八方美人にふるまうことで、その場はしのげるかもしれないが、常にそればかりだと自分の個性を失い、苦しくなっていくこともある。
また八方美人だと人に見抜かれると、逆にそれがマイナスイメージになることも。

武器があるのはいいけど、それだけでうまくいくわけじゃないので注意が必要ね。

武器のない人間

基本的に武器があればいいのだけど、中には武器が何もない人がいるわ。
また武器のレベルが弱すぎる人

たいていの人は、容姿や頭脳、性格、家柄が特に優れているわけじゃない。
しかし成長する過程で、自然とある程度の武器をもつようになるわ。
でも中には、自然と武器を身につけれない人がいる。そういうのが苦手な人。

そういう人は、武器をもつ必要性をなんとなく無意識で感じるが、どうやって身につければいいのか思いつかないわ。
自分なりに自己流でやってみるが、うまくいかない。
そういう人は、教える人がいて、何度も練習しないと身につかないのよね。

昔は、上の人がそういうことを教える雰囲気があったけど、現代はそれが弱いのでなかなか身につきにくいわ。
なので、武器を何も持っていない人が生きていくのは大変よね。

お手軽な武器を身につける

そういうふうに考えると、いろんな状況に効果があり、お手軽に身につけれる武器がほしい。

そういう意味で「マナー」というのは、お手軽な武器といえるわ。
いろんな場面で使えるし、誰でも練習すれば身につけるのは難しくない。
ちゃんと教えてくれる人さえいれば。
単純にマナーといっても、学べば学ぶほど深いものだし。

笑顔」というのもお手軽なほうなのかな。
いつもニッコリ。人は始めの印象が全てっていうしね。
似てるもので「発声」とかもそうかな。ある程度の明るい声で、滑舌よくとかも。

清潔」というのもお手軽かな。
身だしなみをしっかりするというもの。
清潔感があるだけでも、印象はだいぶ違うし。清潔感があることが嫌いな人はいないし。

これらは、お手軽に身につけられるが、やらない人はけっこういるわ。
だいぶ応用が効くものなのに、武器としてけっこう下に見られている感じがある。
たぶん一見、派手な武器のほうが優れていると思いがちなのね。
すごくもったいない話。

まとめ

なんだかんだ武器について考えたけど、結局は「マナー」がいろいろと応用がきいて、身につけるのが簡単で、生きるうえで必要だと思うわ。

マナーは「相手について考える行為」なので、誰でもそれをされて不快なわけじゃないですし。
相手の心を読んで行動するのは難しいが、マナーは型が決まっているので相手のための行動の一歩として身につけやすい。他にも人生に有効な優れた武器はあるけど、身につけるのがとても難しかったりするしね。

通常は、「会社」でマナーを学ばせるけど、全ての会社がきちんと教えるわけじゃないし、現代は会社に入らない人もたくさんいる。
それに大人になってからマナーを教えるのは遅いと思うの。
マナーは「相手について考える行為」なので、普通に考えれば小さいころからそういうことを考えさせるのが当たり前じゃないかしら。
相手のことを考え、行動するのも、繰り返しの練習でないと身につかないし。
自分で考えて、相手のために行動するのが苦手な子もいるからね。

結局は、大人が子供にすることは「生きる力を身につけさせる」こと。
1人1人にちゃんと武器を身につけさせて、大人にさせるぐらいのことをするべきではないかしら。
勉強」とかはしょせん武器の1つでしかなく、応用が効きにくいものだし。
義務教育としてマナーは学ぶべきじゃないかな。


もちろんマナーといっても大人でやるものだけじゃなく、自分の持っているお菓子を相手に分け与えるマナーとか、ゲームで負けて悔しいが相手に敬意を払うマナーとか、友達との仲直りのマナーとか。基本的な型とか作ればいいのに。

小中の学校でみっちりやれば、それだけで一生そこそこうまくいくんじゃないかしら。
十何年も勉強ばっかりして、人生にとってどれほどの武器になるのかしらね?
大きな視点でいうと、そんな簡単なことで日本はあっさり素敵な国に成長すると思うわ。

そんなこと言いつつも、わたしもマナーはダメダメなんだけど(笑)
とにかく「伝説の武器」はあきらめたほうがいいわ。