本質感

世の中の出来事や日常をモチーフに、「セカイの本質」を考えみつける思考ブログ。物語とユーモアをまじえ、「あらたな視点」をあなたに

人の役に立つのが面倒なら、「人を褒める」ことをすればいいんじゃない

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今週のお題「もしも魔法が使えたら」

ある婦人のお話。
その婦人は、いろんな物を集めるのが趣味だった。
使えなくなった物を、「いつか役に立つ」とかんがえ集めていた。
そして、歩くスペースもないような、物でいっぱいの家になった。
そして、家の外まで物があふれていった。
そして、国中に物があふれていった。
こうして、その国は「いつか役に立つ」物でいっぱいになった。

視点蝶は呪文をとなえた

こんにちは、視点蝶です。

私は面倒なことが嫌い。
面倒なことはやりたくない。誰もがそう思うのだろうけど。
仕事とか面倒だし、掃除とか面倒だし。
時には、食事も面倒だし、トイレも面倒だし、寝るのも面倒だし。

もっと、楽にできたらと思うわ。
3分でできる、またはボタン1つで、または一言で。
そう、魔法でも使えたらね。

そんなわけで、今回も「役に立つ人間」のお話。

大きく役に立つのは大変

人は、自分が役に立ったと実感したいわ。
自分のやった行為を褒めてもらいたいし、たくさん褒めてもらいたい。

しかし、なかなか実感できない。
その理由の1つに、「大きく人の役に立つこと」が人の役に立つことだと思っているから。

大きく役に立とうとすると、労力が大変だし、時間がかかるわ。
なので、相手の反応がえられるまで時間がかかる。
そのため実感をえるのが、ごくたまにになってしまうのよね。

例として、大きく役に立つ代表に「仕事」がある。
1つの仕事を終えることで、人の役に立ち、実感をえる。
仕事にもよるけど、1つを終えるまでが大変な労力がかかるし、時間もかかるわ。
なので、役に立ったと実感しにくい。

さらに、仕事によってはお客の反応がみえない仕事をしてる人もいる。
そういう人だと、仕事をしても役に立ったという実感が薄いわね。

しかし、そういう人でも会社自身の役に立って実感できたりする。
いい仕事をして、上司や会社にほめられたりすることで。
でも、きちんとほめてくれる上司や会社ばかりでないし、ほめてくれるには高い仕事の能力が必要だったりするので、これまた役に立ったと実感するのは難しい。

このように、なんだかんだ仕事は役に立ったと実感しにくいわ。

人を褒めるのは簡単

時間もかからず、すぐにどこでも誰でも簡単にでき、すぐ相手の反応があるお手軽な人の役に立つことはないのかしら?

そんな便利なもの…、いえ、あるわ!
それは、「人を褒める」ことよ。

人を褒めることなら、時間もかからず、すぐにどこでも誰でも簡単にでき、すぐ相手の反応があるお手軽に人の役に立つ。まさにピッタリの手段。
人類の、人類による、人類のための人の役に立つ手段(いいこといってる風だけど、なんだか意味がわからないわ。笑)

しかし、「人を褒めることは、人の役に立つことなのか?」と疑問に思う人がいると思うわ。
でも、人を褒めるという行為には、こんな効果がある。

(1)幸せな気分にさせる

褒めると、相手は「幸せな気分」になるわ。
嬉しいと思うし、楽しいと思うし、幸せな気分になる。
くすぐったい、ポカポカした気分。

言葉だけで、そんな状態を生み出せる。
やろうと思えば、毎日相手をそんな状態にできるわね。

(2)相手を前向きにさせる

そして、褒めることは「前向きにさせる」。
みんな褒められると元気がでて、前向きになるわよね。
元気がでて、一定の時間、または1日を、または何日かを、時には長い年月を頑張れる。
相手にパワーをおくるわ。

(3)相手を成長させる

さらに、褒めることは「相手を成長させる」ことも。
自分では気づかない点をほめられて、相手から見た自分をしる。
その気づきから、新たな自分を発見。自分をバージョンアップさせる。

時には、褒められた点を、将来の仕事としていって幸せになった人もいるわね。
テレビでみたけど、声を褒められて地方のアナウンサーになった人もいたし、絵をほめられて漫画家になった人もいたし。

(4)相手の存在を認める

そして、褒めるということは「相手の存在を認める」ということでもあるわ。
どんな褒める言葉でも、言いかえると「あなたは、このセカイにいますよ」といって存在を認めてあげることと同じ。

それは、人にとって、どんなに嬉しい言葉なのかしら。安心する言葉なのかしら。
それがもし、自分に自信のない人、落ち込んでいる人だったら。

このように、人を褒めるという行為には、とても良い効果がある。
ただ言葉を発するだけでできる人の役に立つ行為。すごいわ!

なので、簡単に人の役に立ちたいなら、人を褒めることだと思うわね。

「褒める」の本当の意味

ちなみに、褒めるというと「人をおだてる」みたいな意味にとらえられるけど、先の「相手の存在を認める」というのが本当の意味なのかもしれない。

イメージでいうと、人はどこかボンヤリしたり、クッキリしたりを繰り返して生きている。ボンヤリしている時に、ある部分を褒める。キラン!すると、その部分がクッキリしだし、形をなしてくる。そして、相手のいろんな部分を褒める。キラン!キラン!キラン!いろんな部分がクッキリ。その人という形が、存在がどんどんハッキリしてくる。

しかし、もちろん褒められないと形がボンヤリ。長い間褒められないと、まったく見えなくなってしまうかも。わたしはココにいるのに、いないことに。

褒めるとは、そのようなものかもしれないわ。
なんだか、魔法みたい。

まとめ

仕事で「人を褒めた時の効果」を出すのは難しい。
今までやった仕事で、「相手に対しそのような効果を出せたか?」と考えてみると、なかなかない。
もしそれが仕事でできたとしても、人を褒めるほどお手軽な手ではないわね。
もちろん、仕事は仕事としての役割があるから、仕事が意味ないという話ではないけど。

人を褒めることは、簡単に誰でもできる。
いいところをみつけ、相手をほめる。慣れてないと難しいけど。
観察力」を多少は鍛える必要があるけど、意識してやれば誰でもできるわ。
余計な情報や常識を排除して、相手そのものをそのまま観る。
まずは練習として、身近な人を1000個ぐらい褒めるところを見つけて、褒めてみてはどうかしら。ほんの小さい、当たり前のことから。

ちなみに、「相手に感謝する」というのも褒めると同じね。
「ありがとう」というのは、「私の人生の中で、あなたと出会えて本当によかった」ということと同じ意味だから。褒めると共に、感謝も有効。褒めるのが敷居が高いなら、感謝からでもいいのかしら。

しかし、考えてみると、みんな夢中になって仕事で人の役に立とうとするのって、なんだか不思議ね。
人は面倒くさいのは嫌いなのに、簡単に人の役に立つことはやらない。
まあ、私が言わなくても、本当はみんな褒めることが人の役に立つことを知っていて、「いつか役に立つ」と心の押入れにしまってるだけかしら(微笑)

面倒なのだから、もっと楽な手を使いましょうよ。
楽な手をつかって、ダメ人間に(笑)

そんな、魔法を使うダメ人間がいっぱいのセカイを想像する今日このごろ。