ある男女のお話。
「私はもう…あなたの知ってる私じゃないのよ!」
そういい放ち、彼女は自分の顔を隠した。
そして僕は、彼女の両手をそっと握り、顔を隠している手をゆっくりと広げようとしたが…できなかった。
こんにちは、視点蝶です。
最近、うちの中に蝿がはいってきたわ。
ぶんぶん、ぶんぶんウルサイ。
叩こうとしても、あまりにも素早やすぎる。
蝿ってこんなに速かったかしら?目で全然おえない。
これって、知らないうちに蝿が進化しているのかもしれない…
そのうち、追っても追っても叩けないそんな蝿に。
ああ、なんて恐ろしいこと…
そんなわけで、今回は「変化」について。
電車で化粧をする女性が増えた
最近は、電車で化粧をする女性が増えた。
とはいっても、私はそんなに見たことはないけど、世間の話ではどうやら増えてるよう。
昔は、そんな人はまったくいなかったわね。
そんなことをすると恥だったし、誰もやろうとも思わなかった。
でも、現在はそんなことを無視して化粧をする女性はいる。不思議なことに。
昔はいなかったが、現在はいるのはなぜか?
それは「化粧をする目的」が変わったからでしょうね。
昔は「相手のため」という目的意識が強かったが、現代は「自分のため」という目的意識が強い。
相手のために化粧をしているなら、周りに相手がいることを気にする。
でないと目的を達成できないから。
しかし、自分のために化粧をしてるなら、周りに相手がいようが、どの場所で化粧しようが彼女にはどうでもいいことね。
だから、電車で化粧をする。電車はタイミング的に丁度いいし。
そして、マナーで揉めるのだけど、自分のためにしてる人に対し「相手に気をつかえよ!」といっても、その人は理解できない。
「私は相手のためにしているわけではないのだから、なんで相手に気をつかわなきゃいけないのよ!」となるのでしょうね。たしかにそうだ。
そりゃあ、話が噛み合わないのでもめます(笑)
そのように、昔と今では価値観が変化している。
「相手のため」に化粧をしている人?
しかし、気になるのは「相手のため」にしている人でも、電車で化粧をしている人もいるということ。
相手のためであっても、特定の1人のためだったり、特定のグループだけだったりする。
1人のためは、好きな相手だったり、好意をもってもらいたい相手だったりする。
そして、特定のグループのためというのは、仕事関係の人だけだったり、自分にとって好ましい人だけだったりする。
そうなってくると、それは「相手のため」というより、なんだか「自分のため」、自分の利益追求のためになっているわね。
「他の奴らなんてどうでもいい!」
そこまでいったら、もう「自分のため」でいいでしょ。
なので、「相手のため」にしてる人も、電車で化粧ができるという現象がおきてる。
昔の人の化粧
といっても、昔の人が「相手のため」といっても、もちろん「自分のため」にしてないわけじゃないわ。
ある程度の割合で「自分のため」が含まれる。
完全に相手のためにしてる人はごくマレだと思うし、やはり自分の美のためにしてる部分は当たり前のようにあるでしょうね。
だけど、昔の人は確固たる「相手のため」があり、そのうえで「自分のため」が存在してたと思う。その柱があったからマナーがあり、電車で化粧する人はいなかった。
しかし、現代はそのへんの「相手のため」が何だかボンヤリと曖昧で、自分のためがスゴイ強くでてる。ぐにゃりと何かが変質した。一体コレはどういうことなのかしら。
まあ、良くいえば個人主義が増えたといえるし、悪くいえば自己中心的な人が増えたといえる。
それがセカイにとって良いのか悪いのかは置いておいて、昔に比べセカイは確実に変わっているということ。この後の未来も(電車の未来も)、どうしようもなく変わるのでしょうね。
時代によって化粧の技術が変わったと同時に、化粧で隠している中身も変わった。
というか中身が丸見えになった。
隠れていなければ、もう化粧といえないのかもね(微笑)
おわり
しかし、今回の話のように昔は「相手のため」だった行為が、どこか「自分のため」になってきてるものが色々とある。
「相手のため」が複雑になったし、逆にいうと「自分のため」が複雑になった。
なので、昔と違う点で揉め事がおきてる。面倒くさいことになってる。やれやれ。
まあ、時代によって人は変化するのは当たり前なのだけど、「変わってはいけないもの」というのは何なのでしょうね。
次回は関連した内容として、「そもそも電車で化粧することは迷惑行為なのか?」という点について考えてみたいわ。お楽しみに!