あるバカップルのお話。
「僕、ミーちゃんのこと嫌いだもん」「なんで、なんでよ」「いっつも待ち合わせに遅れてくるしー、勝手に僕のスマホみちゃうしー、他の女の子と話してると浮気だーっていうし」「だって、だって」「それに、自分の方が僕のこと好きだっていうけど、僕の方がずっとずーーーーとミーちゃんのこと好きなんだもん」「ちがうもん、ちがうもん、私の方がすっごい好きだもん。もー私も嫌い!プンプン」
こんにちは、視点蝶です。
以前にテレビで、ものスゴイたくさんの蝶が木に集まっている映像をみたことがあるわ。
すっごいキモかった(笑)
一羽だと美しい蝶も、あれだけ一箇所に集まるとキモい。
蝶を一つとみれず、そのカタマリが一つの生物として見えてしまうせいなのかしら?
それとも、一斉にたくさんの生物が動いているから、目の前の生物の行動が予測できなくなった脳がパニくり、キモいという指令をだすのかしら?
ふ~む。
でも、それって最近テレビで話題の「パンダの赤ちゃん」でもそうなのかしら。
数え切れないパンダの赤ちゃんが、一箇所にウジャウジャとうごめいている。
確かに視界全部をしめるぐらいいたらキモそう。でも、数によっっては可愛いかも(笑)
となると、満員電車というのはどうかしら。
うーん…やっぱりキモい?
そんなわけで、今回は「不快」について。
「電車で化粧する」はあいまいな迷惑行為
「電車で化粧することはマナー違反、迷惑行為なのか?」という議論があるわ。
いくつかの議論をみたけど、すごい盛り上がっている。
ある意味、女性 vs 男性といった感じの話題で盛り上がりやすいのかな?
ちなみに、現状では「マナー違反だ!」という否定派の声が多いように思うけど、「化粧しても問題ない!」という肯定派もなんだかんだいる。
肯定派の意見としては、「迷惑かけて無いのだからいいでしょ!」「忙しいのだから仕方ないでしょ!」「女性に幻想いだかないでよ!」「オマエに関係ないだろ!」「(見てる側の意見で)別に見ても何とも思わない」などなど。
考えてみると電車で化粧というのは、確かに本当に迷惑なのかちょっと曖昧な行為に思えるわね。
迷惑かけているようで、明確な実害があるわけじゃないし。
だから、否定派の意見にいまいち決め手がない。
そこで、「電車で化粧することはマナー違反なのか?」ということと、そもそも「迷惑行為とは何か?」を考えてみるわ。
不快と感じれば迷惑行為
簡単にいってしまえば「相手が不快と感じれば、それは迷惑行為」といえる。
人によって不快と感じるポイントは違う。
何を不快と感じるかは、人それぞれ。
だから、自分のしてる行為を自分が不快と思っていなくても、人によっては不快だと感じる。
なので、不快にさせれば、それはもう迷惑行為となるわ。
まずは、それがベースの考え方。
一般的な迷惑行為
といってしまうと、絶対に相手に不快を与えない行動というのは人はできない。
人によって不快ポイントは違い、何気ないことでも不快に感じる人がいるし、多くの人が普通と思っていることでも不快に感じる人もいるから。
言いかえると「全ての行為は、迷惑行為となる」といえるし。
「じゃあ、迷惑行為を防ぐことなんて、絶対にできないじゃん。逆にあきらめて何をしてもいいじゃん」となるけど、それだと世の中がおかしくなるわ。
そこで、人は「一般的な迷惑行為」というのものを定義してきたし、それをしないように「一般的なマナー」ができた。
では、どうやって「一般的な迷惑行為」を定義してきたかいうと、それはけっきょく「割合」で決めたのでしょうね。
その行為に対して、7割~8割ぐらいの人が不快だと感じれば、それは一般的な迷惑行為。
そして、6割~5割なら微妙な位置だけど、2割~3割くらいの人が感じる不快は迷惑行為ではないと。
完璧に人を不快にさせない行為は無いので、割り切った多数決の考え方。それが「一般」。
そのように、割り切って「一般的な迷惑行為」が決められて、世の中の人はマナーとして守っている。
たった1人の不快
しかし、だからといって2割~3割の人が感じる不快を無視していいわけじゃない。
例えば、2割~3割の人でなく、1000人中1人、たった1人が不快と感じる場合があったとする。
その1人が自分の大切なパートナーや家族、職場の人など長い時間かかわる人物なら無視できない。
不快だとわかっていて無視してその行為をやりつづけたら、それは迷惑行為になるわ。
やり続けたら揉めること間違いなし。
「一般的な迷惑行為じゃないから、いいでしょ!」というセリフは通用しない。
「不快に感じるアナタがおかしいの!我慢しなさいよ!」というセリフは通用しない。
このように状況によって迷惑行為になりうることを「特別な迷惑行為」と言おうかしら。
一般的な迷惑行為だけが、迷惑行為じゃない。全部の行為が迷惑行為だけど、強く不快がおこる状況があるということ。ここがキモ。
「一般的な迷惑行為」と「特別な迷惑行為」。
この2つが迷惑行為の基本的な考え方といえるわね。
相手が不快でも進む革命の時
しかし、7割~8割ぐらいが不快に感じる行為でも、単純にその行為が悪いといいきれないこともある。
それが革命の時!
なんらかの信念の元に、世の中を変えたいと思うなら迷惑行為でもやるべき時があるわ。
その行為によって、自分や自分の周りの人間に危険、リクスをおうことになっても。
例えば、昔の世間では若い子が髪を染めることは不快な行為だったけど、今は普通に染めている人はたくさんいるし、あまり不快にも思わなくなった人もだいぶ増えた。不快に思う人の割合も大きく変わったでしょうね。
それは一般的な迷惑行為だったけど、やり続けた人達の信念による革命によってそうなった。
まあ、大きな話でいうと、政治的な革命もそうだけど。「今の悪い政治を変えよう!」という波風たてる人をどこか不快に感じるけど、それをつらぬくことで変わった国もある。
セカイの何かが変わる時というのは、そういうことがあってのことだからね。
揺るがない信念をもち、人を傷つけず、セカイが良い方向へ進むという革命の行為ならアリだと思う。
しかし、そういうものもなく、ただの自己中心的な行為なら、ただの迷惑行為だけどね(笑)
電車で化粧をする行為は?
で、電車での化粧のケースを当てはめてみる。
一般的な迷惑行為で考えてみると、今は不快に思う人が割合として多いので迷惑行為といえる。
いくら具体的な実害がなくても、不快に思う人が多いのでそうなるわ。
その行為が良い悪いでなく、不快の視点で考えるとそうなってしまう。
しかし、それは現状であって今後はわからない。
「化粧はスッピンを隠すものじゃない!化粧は今やファッションなの!」
「男性は女性を外見でみている!女性は中身でみるもの!その偏見を打ち破るわ!」
「男性は女性に幻想を抱きすぎ!そんな幻想ぶち破ってやるわ!」
「日本人は皆同じ考えを求める!そんなのくだらない!だからこそあえてやる!」
といった強い信念をもった革命家たち(またはただの無法者たち)の電車での化粧行為によって、不快と感じる人の割合は大きく変化するかもしれない。いつか割合が大きく変化して、ほとんどの人が何も感じなくなる日がくるのかもしれない。
それが、良いか悪いか別にしてね。
日常の遊戯「イジり」
ちなみに、人は不快で遊ぶ時もあるわ。それが「イジり」。
相手をわざとイジり不快にさせ、笑いを生む。
時にはラブラブでキャッキャウフフする。「もーいじわるぅープンプン。でも好き!」
庶民のちょっとした日常の遊戯。
でも、その遊戯にもきちんとマナーがあるわ。
不快にさせるといっても、相手が傷つくまでイジりまくったり、強く不快にしたらそれはイジりじゃなく、イジメになる。
また、たった一言でも、その人が強く気にしていることをイジり、傷つけるのはマナー違反ね。
時には、ちょっとでもイジられるのが嫌いタイプもいたりするので注意が必要。
だから、イジりというのは難しく、きちんとマナー技術を身につけた上でできる高度な遊戯。
そこを勘違いして、ただ攻め続け相手を不快にするのがイジりだと思っている人が多いこと、多いこと。
しかし、このイジりというのは迷惑行為の全てを語っているようにみえるわね。
不快は人を傷つけることもあるが、うまくやれば幸せを生むこともできる。
イジりの場合は日常の遊戯として日々の生活に彩りを与えてくれるし、革命ならセカイをよくすることもある。
不快が幸せを生むなんて、なんとも不思議。
何にしろ、そこにはきちんとした「相手への思いやり」があっての行為だけどね。
そして、一般常識では「迷惑行為をなるべくしないで、相手を不快にさせないことが大事」と思われているけど、そう単純な話じゃないってこと。
相手が少しでも不快に思うから「何もしない」。それじゃあ、人生は、セカイはつまらないしね。
不快という文字は「不」と「快」と書きます。
快がないという意味だけでなく、不があった上で快が生めるという意味もあるのかも。
快がない人は「ただの不快な人」で、不があった上で快を生める人が「人を幸せにできる不快な人」。
あっ、なんだか金八先生みたい(笑)
おわり
迷惑行為について考えてみたけど、自分が思ってた以上に単純な話じゃなかったわ。
私はマナーは無関心な方で、そんなことあまり考えことなかったですし。
何がセカイと繋がっているかわからないものね。
ちなみに恋愛も、「不快」と切っても切れない関係。
自分を何とも思ってない相手に猛アタックして、不快にさせて、それでもアタック。それで、付き合ったり、結婚したりすることがあるわけですし。
でも、不快が行き過ぎるとストーカーになったりでモメたりするわけですし。
まあ、同じように結婚もそうかしら。
相手の不快のバランス調整が大事で、不快がたまりにたまったら離婚ですから。
ほんと、不快は深い話ね(笑)